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多摩川橋梁・中央線(日野〜立川間)

訪問/撮影日:2009年2月10日

多摩川橋梁・中央線

1889年(明治22年)7月に完成した甲武鉄道会社線の多摩川橋梁(明治21年11月から着工、開業1889年8月11日)。
当初の全長は1373フィート8インチ(418.7m)で、単線だったが、1937年(昭和12年)頃に複線化し、全長も439.98mに伸びた。
写真左手前の上り線側が明治の甲武鉄道時代に架けられた古い鉄橋で、右後方の下り線が昭和12年頃に完成した鉄橋。
上り線の橋台は所々コンクリート造に変えられているが、甲武鉄道時代の古い煉瓦造の橋台も残っている。
2009年2月に訪れたら、いつの間にか、1つの煉瓦造の橋台を除いて灰色のペイントが施されていた。
上り線のプレートガーダーの側面にはJ型スティフナー(補鋼材)が垂直に取り付けられている。
J型スティフナーは明治30年代以前に設計された典型的な英国式ポーナル形の桁。
ガーダーには緑色の新しい塗料が施されており、一見して古い鉄橋とはわかりづらい。

参考:
多摩 幻の鉄道―廃線跡を行く」 口絵写真P.13, P.91-97, P.100-101
JR東日本八王子支社|中央線まめ知識|中央線の歴史 1880〜1899年
多摩川橋梁 菊地博和のホームページ

地図:
国土地理院1:25000地形図 立川(東京)
Google Maps

多摩川橋梁・中央線

多摩川橋梁・中央線

多摩川橋梁・中央線

▼日野寄りの鉄橋終了部分

多摩川橋梁・中央線

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