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(戦跡)JR中央線 高尾駅構内 銃撃の弾痕(1番線31番柱)

訪問/撮影日 2005年7月25日、2009年6月30日 

JR中央線・高尾駅構内1番線ホームの柱に太平洋戦争で1945年(昭和20年)7月8日米軍に銃撃された際の弾痕がある。なぜ柱に弾痕が残っているのかというと、戦時中に線路のレールとして使用した金属をそのままホームの柱として再利用してしまったため。弾痕周りの白い塗料がはげているのは、JR側による「弾痕がよ く見えるように」という配慮とのこと。他の柱にも所々弾痕がみられる。

▼1・2番線の31番柱に残る弾痕。

JR高尾駅 銃撃の弾痕

▼31番柱の位置。

JR高尾駅構内 銃撃の弾痕(31番柱)

▼他の柱の弾痕。

JR高尾駅 銃撃の弾痕

またJR高尾駅構内は古レールの宝庫であり、1・2番線ホームの上屋は東京寄りの先端部をのぞいたすべてが古レールで支えられている。3・4番線ホームも中央部にある待合室より相模湖方面の上屋を支えている柱はすべて古レールが使われている。2つある跨線橋にも古レールが用いられている。なお跨線橋は全国的に古レール・廃レールが用いられている例が多い。JR高尾駅ホームで使われている古レールは、判読できるものだけで4カ国9社にのぼる。3・4 番線ホームには、現存するものとしては国産最古となる古レール柱(官宮八幡製鉄所1902年製)も見られる。

参考:多摩 幻の鉄道―廃線跡を行く  口絵写真,P.130-136,
参考:参考:フィールドワーク 浅川地下壕―学び・調べ・考えよう P.54
参考:JR東日本・高尾駅

所在地:〒193-0844東京都八王子市高尾町1201-2
電話番号:042-661-2025(JR東日本・高尾駅)
営業時間:初電〜23:50

地図:MapFan.web
地図:Google Maps

▼以下の2枚は、高尾駅1・2番線の45番柱。

JR高尾駅 古レール

かなり判読しづらいが『 UNION 1903.I.RJ. 』と書いてある?
他の柱は分厚いペンキで覆われていて刻印部分の判読がかなり困難だが、これはJRの配慮なのか刻印部分の塗料が剥がされていて分かりやすかった。
ウニオン社はドイツの有力鉄鋼メーカーで、このメーカーの古レールは全国各地の駅で再利用されている。

JR高尾駅 古レール

▼以下2枚、高尾駅1・2番線の39番柱。塗料が分厚くてかなり判読が難しい・・・。

JR高尾駅 古レール

▼1・2番線の39番柱の拡大。
読めそうで読めない。『 STEEL 66 』という文字だけはかろうじて。

JR高尾駅 古レール

▼1・2番線の42番柱。これは多分1・2番線の45番柱と同じ『 UNION 1903.I.RJ. 』?

JR高尾駅 古レール

▼1・2番線の43番柱。『 1902 』という部分だけかろうじて読める。

JR高尾駅 古レール

またJR高尾駅構内には、この他にも明治時代に造られた煉瓦積みホームなどの古建造物が残っている。
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