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小比企地下壕跡(三鷹航空機工業小比企疎開地下工場跡)

訪問/撮影日 2009年6月

八王子市小比企町 中小比企バス停の北側に磯沼牧場(磯沼ミルクファーム)がある。牧場の北側の斜面に計12本の横穴式地下壕が残っている。戦中、三鷹町にあったエンジンのキャブレーター製造会社、三鷹航空機工業が疎開していた。疎開 計画は軍需大臣が1945年(昭和20年)4月に国内の航空機製造会社に出した命令によるもの。工事が始まったのは6月8日で、建設計画の10%ほどで敗 戦を迎えた。唯一内部まで観察できる第2坑は奥まで34m、横幅2.2m〜2.5m、高さ約2m。第3坑は天井部分が崩落し、上の林に大きな穴が空いている。その他は入口がふさがったり、土地の造成によって消滅したため、壕内の状況を確認することはできない。

参考:フィールドワーク 浅川地下壕―学び・調べ・考えよう P.50
参考:産地発!たべもの一直線「八王子市発〜東京の牛乳」 NHK総合 2008年6月1日(日) 6:15〜6:50放送
参考:磯沼牧場 磯沼ミルクファーム(公式サイト)
参考:Web八王子辞典

地図:Google Maps
地図:国土地理院地形図うおっちず

▼赤い線が引いてあるこんもりと木が生い茂った一帯が小比企地下壕の建設された場所。

小比企地下壕跡(三鷹航空機工業小比企疎開地下工場跡)

▼北西のほうから見た地下壕のある一帯。
中央の大きな木がこんもりと生い茂った一帯に地下壕が建設された。

小比企地下壕跡(三鷹航空機工業小比企疎開地下工場跡)

▼北東(大林禅寺の墓地北側)より眺めた地下壕のある一帯。
中央の大きな木の生い茂った一帯に地下壕が建設された。
この傾斜のきつい地形が地下壕建設に一役買ったのかな。
大林禅寺の墓地北側は非常に眺めが良く、北野街道や湯殿川をはさみ小比企町を一望できる。
左中央に見える肌色の3階建ての建物は磯沼商店。この店の手前に中小比企バス停がある。

小比企地下壕跡(三鷹航空機工業小比企疎開地下工場跡)

▼磯沼ミルクファームのウッシー達。この牧場ではホルスタイン(白黒ブチ)、ブラウンスイス(グレーがかった茶)、ジャージー(茶・大きな瞳)牛の3種類を飼っていて、3種類の乳をブレンドした牛乳が売られている。 ホルスタインはさわやかで、ブラウンスイスはコクがあり、ジャージーはマイルドな味なのだそーだ。多頭が放牧されており、交通量もそれなりにある道路に面した牧場なのに、のどかな風景。

小比企地下壕跡(三鷹航空機工業小比企疎開地下工場跡)

▼南西(北野街道側)から見た地下壕のある一帯。奥の林が地下壕の作られた斜面。第8坑、第7坑付近。右手前は磯沼牧場の牛舎。大きなウッシー達が多数モグモグ草を食べている場所。磯沼牧場は消臭対策としてカカオ殻やコーヒーかすを使用しており、それが匂いの少ない堆肥としても人気を得ているらしいが、この場所はさすがに少々匂いが漂う。

小比企地下壕跡(三鷹航空機工業小比企疎開地下工場跡)

▼牛舎のウッシー達。間近で見るととても大きくて迫力がある。ジャージー牛はつぶらな瞳でとっても可愛い。

小比企地下壕跡(三鷹航空機工業小比企疎開地下工場跡)

▼第8坑、第9坑が作られたあたりの斜面。現在この傾斜のきつい林は太りすぎた牛をダイエットさせるための放牧場所となっている。かつての地下壕の上をウッシー達がのっそのっそ歩き回っているなんて。

小比企地下壕跡(三鷹航空機工業小比企疎開地下工場跡)

▼第10坑の入口付近にある石仏。「宝暦二壬申申歳(1752年) 右意趣者願望成就修也 九月吉日 武州小比企村 磯沼常右エ門」と刻まれている。手前は新しめなので近年建てられた?ちなみに磯沼常右衛門は小比企村の名主。磯沼牧場の磯沼さん宅は江戸時代(?)から続く名家のようだ。すごいなぁ。

小比企地下壕跡(三鷹航空機工業小比企疎開地下工場跡)

▼道の左側の林に第10坑、右側の林に第9坑と第8坑が作られた。右側の林はダイエット牛用の放牧地となっている。

小比企地下壕跡(三鷹航空機工業小比企疎開地下工場跡)

▼頭しか見えないので太っているのか分からないけど・・・ダイエット放牧地でもぐもぐ草を食べていた牛たち。

小比企地下壕跡(三鷹航空機工業小比企疎開地下工場跡)

第8坑〜第12坑あたりは牧場として使用されているが、第1〜第7坑付近は牧場として活用されていないのかな。
近くまで行けなかったのでよく分からなかった。


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